中国の少数民族文化の現状、観光商業化と消えゆく言語

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西江の近くにあるミャオ族の観光村はその一例だ。毎日午後、村の人たちが屋外でパフォーマンスを披露する。しかしミニスカート姿の少女たちに眉をひそめる年配の住民も。「あのパフォーマンスは本物のミャオ族の文化ではない」「ただ娯楽の要素が求められているにすぎない」と村の長はつぶやいた。

シーさんの村の場合、そうした商業化の波から逃れられる希望はある。開発を担う文化遺産局は、米国の非政府組織(NGO)グローバル・ヘリテージ・ファンドの協力を得て、村本来の伝統を保全し、ユネスコの世界遺産に指定されることを目指している。

それでもトン族の文化が復興できる望みは薄いかもしれない。シーさんの20代と30代の子ども3人は、いずれも村を出て働いており、伝統の装束を身に着けるのは帰宅した時のみ。「村を離れて暮らしていれば、いずれ標準語を話すようになってしまうだろう」とシーさんは不安そうだった。

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