粗末な家、未舗装の道――「金髪の天使」の村を訪ねて ブルガリア
ブルガリア・ニコラエボ(CNN) ギリシャ中部にある少数民族ロマの集落で保護された少女の実の両親は、ブルガリアに住むロマの夫婦だったことが判明した。CNN取材班は25日、この夫婦が暮らす村を訪ねた。
村には粗末な造りの家が並び、未舗装の道に水たまりが残る。近くの住民によると、少女の両親は森で採った薬草を売ったり、金属のくずを集めたりして生計を立てているという。
育児手当を受け取っているが、その額は決して多くない。ほかの村人と同様、雨が降れば浸水するようなひと部屋だけの古い家に、家族全員が暮らす。
取材班が訪れたのは、夫婦と少女の親子関係を示すDNA鑑定結果が確認される直前だった。夫婦はこの日、テレビのインタビューに応じるため、村から3時間ほど離れた首都ソフィアへ行っていた。
少女の兄(13)と姉(14)が留守番をしていた。学校から帰ったばかりだという兄は、両親が出かけたのは知らなかったと話した。