ザップ将軍死去、102歳 ベトナム戦争などで指揮

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ベトナムのザップ将軍死去

(CNN) 第2次世界大戦後のインドシナ戦争やそれに続くベトナム戦争で、巧みなゲリラ戦術でフランス軍やアメリカ軍を撤退に追い込んだボー・グエン・ザップ将軍が4日、死去した。102歳だった。地元メディアが報じた。

ザップ将軍は1954年、第二次大戦後も仏領インドシナにおける植民地支配を維持しようと目論んだフランス軍をベトナム北西部ディエンビエンフーで55日間に渡って包囲攻撃し、ベトナム軍を勝利に導いた。

またベトナム戦争でも、北ベトナム軍の総司令官としてゲリラ戦を展開し、米軍を苦しめた。1968年、国防相だったザップ氏は、米軍と米国が支援する南ベトナム軍に対するテト攻勢を指揮。このテト攻勢をきっかけに米国で戦争反対の世論が高まり、米軍は撤退に追い込まれた。

ザップ将軍は、2004年にCNNが行ったインタビューの中で、「自由に勝るものはない」と述べ、ベトナム人は決して誰の奴隷にもならないと語った。

米海軍航空士官としてベトナム戦争に従軍し、北ベトナム上空を飛行中に撃墜され、5年以上に渡って北ベトナム軍の捕虜となった経験を持つジョン・マケイン米上院議員は4日、短文投稿サイトのツイッター上で、ザップ将軍の死に言及した。「ボー・グエン・ザップ将軍が亡くなった。彼は素晴らしい軍事戦略家だった。将軍はかつて私にこう言った。われわれは『互いに尊敬し合える敵同士だ』と」

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