アンデス山脈で男性救出、性的虐待の手配者か
(CNN) 南米チリの検察当局は12日までに、厳寒のアルゼンチンのアンデス山脈内で数カ月過ごし、今月8日にアルゼンチン軍のヘリコプターに救出されていたウルグアイ人男性(58)はチリで未成年者の性的虐待で指名手配されていた容疑者であることを明らかにした。
チリの地元メディアは、ラウル・ゴメス容疑者は今年7月17日、性的虐待の罪で全国に指名手配された後、オートバイでチリから逃走したと報道。これ以降、アンデス山脈内を歩き続け、身動き出来なくなったとみられる。
最後には、チリとの国境に近いアルゼンチン・サンフアン州のアンデス山脈内の標高4500メートルに位置する家畜業者の避難所に隠れていた。同容疑者の発見に至った経緯などは伝えられていない。
アルゼンチン当局は、酷寒の中でネズミや雑草を食べ約4カ月間生き延びた容疑者の発見を「奇跡」と呼んでいた。ただ、この避難所にいた理由を怪しんでもいた。
アルゼンチンの国営通信Telamによると、ゴメス容疑者は同国の病院で手当てを受けている。医師によると、極度の栄養失調状態を除き、他の健康状態に一切問題はないとしている。