英国で収監のヨルダン人聖職者に「送還認めず保釈」の判断

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(CNN) 英司法機関は12日、英政府によるヨルダン人イスラム急進派聖職者アブ・カタダ師の本国への送還を巡り、送還を認めないとの判断を下した。

司法当局者は、カタダ師が13日中にも保釈されるとの見通しを示した。ただし保釈の条件は決まっていないという。

カタダ師は米同時多発テロの実行犯らに影響を与えたとされる人物で、別名オマル・オスマン。ヨルダン当局の迫害を受けたとして1993年に渡英し、自身と妻子の亡命を申請したが、その後英国で収監された。英政府は、同師がテロ組織の資金集めやテロ行為の支援をしてきたと主張する。

欧州人権裁判所は今年1月、ヨルダンでは公正な裁判が受けられない可能性があるとして、送還を差し止める判決を下した。カタダ師はいったん保釈されたが、英政府はヨルダンとの間でカタダ師の処遇や裁判手続きに関する交渉を行ったうえで、4月に再び収監していた。

英内務省の報道官は、政府側は控訴する方針だと述べた。

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