ミャンマー西部の民族衝突、「支援活動が困難に」 国境なき医師団

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(CNN) ミャンマー西部ラカイン州で仏教徒とイスラム教徒の衝突が激化している問題で、現地で人道援助活動に当たっている国境なき医師団(MSF)はこのほど、医療支援活動がますます困難になっているとの警告を発した。

MSFの声明によると、民族間には今も「強い憎しみが続いて」おり、支援団体が暴力の標的となるケースもある。現地の医療施設には既に受け入れ能力を超える人々が押し寄せているが、保健当局と協力して医療施設や避難民を支援することが困難になってきたという。

幹部の1人は「医療援助を必要な人々に届けようとする活動を妨害され、脅迫まで受けるのはショックなこと。医療をただちに必要とする何万人もの人々が放置されてしまう」と危機感を示した。

西部ラカイン州では多数派の仏教徒とイスラム教少数民族ロヒンギャ族の衝突が続き、国連によるとこの数週間で少なくとも89人が死亡、3万5000人以上が避難を強いられている。

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