バイデン政権のジャンピエール報道官が民主党離党、新著の説明文で明らかに
(CNN) バイデン前米大統領の下でホワイトハウス報道官を務めたカリーン・ジャンピエール氏が民主党を離党し、無所属に切り替えたことが分かった。刊行予定の著書に関する出版社の説明で明らかになった。
長年民主党政治に関わってきたジャンピエール氏は近く、2024年大統領選から撤退したバイデン氏の決断について論じ、2大政党システムを超える視点を持つよう有権者に促す新著を刊行する予定。本の説明書きには「無所属になる決断を軽々しく下したわけではない」とある。
ハチェット・ブック・グループ傘下の出版社の説明によれば、10月刊行予定の本書では「バイデン氏が再選出馬を断念するに至った3週間と、その決断を招いた民主党の裏切り」を検証する。
ジャンピエール氏の著書により、年齢や認知能力への疑念を考慮するとバイデン氏は再選を目指すべきだったのかという民主党内の論争が一段と激しさを増す可能性がある。バイデン氏は昨年夏、討論会で散々な出来に終わった後に選挙戦から撤退。ハリス前副大統領に道を譲ったが、ハリス氏はトランプ現大統領に敗れる結果になった。
ジャンピエール氏はホワイトハウスの首席報道官を2年あまり務めたほか、20年大統領選を闘ったバイデン、ハリス両氏の選挙陣営やオバマ政権、進歩派団体ムーブオンで働いた経歴も持つ。