30年近く前の6歳女児の誘拐事件、DNA分析で容疑者特定 米アーカンソー州
2019年になって、捜査員らは捜査の初期段階の記録を再検証した。
当局は、ニックさんの失踪当時リンクス容疑者が所有していた赤いトラックの所在を突き止めた。トラックは数回にわたり売却されていた。
現在の所有者の許可を得て、捜査員はトラックを徹底的に調査。入手した毛髪の証拠を分析に回した。分析では、毛髪のDNAがニックさんの母親や親類のものと一致することを示唆する結果が出た。
ビリー・ジャック・リンクス容疑者(1994年の免許証の写真から)/FBI/AP via CNN Newsource
当局によればリンクス容疑者は00年に死亡した。ニックさんの行方は現在も分かっていない。
ニックさんの母親のコリーン・ニックさんは、報道向けの発表で「大勢の支援者、賛同者、ヒーローたちが結集して、娘の失踪に関する真実を明らかにしてくれた」と述べた。
その上で、リンクス容疑者は自分たち家族からニックさんを奪ったが、容疑者自身は自分が絶対に勝てないことに気付いていなかったと指摘。「私たちの娘への愛情、あの子の思い出とあの子の声への愛情は、彼の人生よりも長く生き続けたのだから」と言い添えた。