バイデン大統領の孫娘担当の警護隊員、車上荒らしに発砲 米首都
ワシントン(CNN) 米国のバイデン大統領の孫娘、ナオミ・バイデン氏の警備に就くシークレットサービス(大統領警護隊)の要員1人が、首都ワシントン・ジョージタウンで、政府車両に侵入しようとした複数の人物に向かって発砲する騒ぎがあった。
シークレットサービスの報道官は声明で、12日の午後11時58分前後、シークレットサービスの要員らが車上荒らしとみられる3人の人物に遭遇したと述べた。3人は止めてあった無人の政府車両1台の窓を壊していたという。
報道官によれば、この時シークレットサービスの1人が職務用の銃を発砲したが、弾丸は誰にも当たらなかったとみられる。車上荒らしは赤い車で直ちに現場から逃走したという。この区域には警戒態勢が敷かれたが、警護対象者には「一切脅威が及ばなかった」と、報道官は付け加えた。
事情に詳しいある情報筋はCNNの取材に答え、事態に対応した要員がナオミ氏の警護の担当だったことを確認した。ジル夫人の事務所はこの件に関するコメントを控えた。
事件はAP通信が最初に報じた。
前出の報道官は、ワシントン首都警察とシークレットサービスが事件を捜査中だと述べた。
ワシントン警察によると、発砲に関与した要員も警察内部での捜査対象になっている。ワシントンDCで起きた発砲に絡んだ全ての警官は、同警察内の担当チームによって捜査される。
同警察の統計によると、ワシントン市内では過去1年間で自動車を狙った窃盗が98%増加している。