米下院、つなぎ予算案を否決 政府閉鎖迫る

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米下院でつなぎ予算案が否決され、一段の窮地に立つ格好となったマッカーシー下院議長/Kevin Dietsch/Getty Images

米下院でつなぎ予算案が否決され、一段の窮地に立つ格好となったマッカーシー下院議長/Kevin Dietsch/Getty Images

(CNN) 米連邦議会下院は29日、10月1日以降も政府予算を延長するつなぎ予算案を採決したが否決され、共和党のマッカーシー下院議長はまたしても大きな敗北を喫した格好になった。米議会は依然として政府閉鎖に向かっている。

マッカーシー氏は自身の指導力への最も大きな挑戦に直面しており、今回の否決で一段と窮地に立たされそうだ。マッカーシー氏と対立する保守強硬派は政府閉鎖回避のためにつなぎ予算案を可決する方針に反対し、通年の歳出法案の可決に集中すべきだと主張している。

下院でつなぎ予算案が否決された後、マッカーシー氏は共和党議員と非公開の会合を行い、政府閉鎖を避ける選択肢は多くないと伝えたという。室内に同席した情報筋が明らかにした。

マッカーシー氏は自党の議員に対し、否決された共和党のつなぎ予算案を支持するか、上院の提案を受け入れるか、付帯条項なしのつなぎ予算案を本会議にかけて民主党に対応を迫るかしか選択肢はなく、さもなければ政府閉鎖は避けられないとの認識を示した。下院共和党議員の多くは既に上院案への反対を公言しており、上院案が下院を通過する可能性は低い。

議会が膠着(こうちゃく)状態に陥る中、連邦政府は政府予算が切れる9月30日深夜をもって政府閉鎖に陥る事態に備えている。

29日に行われたつなぎ予算案の採決では、共和党議員21人が造反して民主党議員と投票行動を共にした。結果は賛成198、反対232だった。この法案には共和党主導の国境警備強化策も盛り込まれており、共和党指導部は国境警備条項の付帯で強硬派の翻意を促せるものと見込んでいたが、十分ではなかった。

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