北朝鮮へ越境の米兵、まもなく帰国 中国で引き渡し

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北朝鮮へ越境の米兵、中国で引き渡し

(CNN) 米国務省のミラー報道官は27日、韓国から北朝鮮に越境し、北朝鮮がこのほど「追放」した米陸軍のトラビス・キング2等兵を保護し、キング氏が米国に向かっていると明らかにした。

ミラー氏によると、キング氏は中国遼寧省丹東で北朝鮮からバーンズ駐中国米大使に引き渡された。

米国の当局者2人はCNNに、キング氏はスウェーデンの護送で中朝国境に架かっている「友好の橋」に移送されたと明らかにした。中国側でバーンズ氏らがキング氏を出迎え、米軍の保護下に置いたという。

キング氏はまず遼寧省の省都、瀋陽に飛行機で移動し、在韓米空軍の烏山空軍基地から帰国する。

米当局者によると、キング氏は帰国後直ちにテキサス州サンアントニオにあるブルック陸軍医療センターに向かう。

保護を受けて、サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は声明で「キング2等兵の安否を気にかけてきた省庁をまたぐチームの献身に感謝する。加えて、北朝鮮における米国の利益代表国として外交の仲介役を果たしたスウェーデン政府、キング2等兵の移送を支援した中国にも感謝する」と述べた。

キング氏の解放は、米朝間の外交ではまれな成功例となる。米国の当局者はこのほど、ウクライナでの戦争で使用される武器をロシアに供給しないよう北朝鮮に公然と警告するなど、米朝間では緊張が高まっている。

北朝鮮国営メディアの朝鮮中央通信(KCNA)は27日、7月に共同警備区域を旅行中、韓国から北朝鮮に越境したキング氏の「追放」を決定したと報じた。キング氏の調査が「終了した」とも伝えた。

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