トランプ氏、元コラムニストの女性を提訴 名誉毀損で

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講演を行うトランプ前米大統領=27日、米ニューハンプシャー州コンコード/Steven Senne/AP

講演を行うトランプ前米大統領=27日、米ニューハンプシャー州コンコード/Steven Senne/AP

(CNN) 米国のトランプ前大統領が、元雑誌コラムニストのジーン・キャロル氏を名誉毀損(きそん)で訴えたことが29日までに分かった。キャロル氏は先に、性的暴行を受け、名誉を毀損されたとしてトランプ氏を提訴。ニューヨーク連邦地裁の陪審が先月、トランプ氏の性的虐待を認定し、500万ドル(約7億2000万円)支払うよう命じる評決を下していた。

トランプ氏による反訴が提出されたのは今月27日夜。その中で同氏は、キャロル氏がCNNの番組の中で自身の名誉を毀損したと主張した。訴状によれば、キャロル氏は上記の評決後に出演した番組内で質問に回答。評決はトランプ氏による性的虐待を認定したものの、キャロル氏が主張したレイプについては認定しなかったと問われ、実際にはトランプ氏はレイプしたという主旨の発言をしていたという。

反訴に対し、キャロル氏の弁護士は声明を発表。トランプ氏の主張が論理性と事実の両方に反しているとの見解を示した。

その上で今回の提訴は、既に陪審が認定したキャロル氏に対する名誉毀損への責任を果たすことを先延ばしにしようとする試みでしかないと主張した。

キャロル氏が2019年に初めてトランプ氏を名誉毀損で訴えて以降、両者の間では激しい法廷闘争が続いている。

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