収入は夫と同等以上、それでも妻の方が家事・育児に多くの時間 米調査

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米国では、妻に夫と同じかそれ以上の収入がある場合でも、家事や育児に費やす時間は依然として妻の方が多いという調査結果が明らかになった/Maskot/Getty Images

米国では、妻に夫と同じかそれ以上の収入がある場合でも、家事や育児に費やす時間は依然として妻の方が多いという調査結果が明らかになった/Maskot/Getty Images

ニューヨーク(CNN) 妻に夫と同じかそれ以上の収入がある場合でも、家事や育児に費やす時間は依然として妻の方が多く、夫は有給の仕事やレジャーに費やす時間の方が多いという実態が、ピュー・リサーチ・センターの調査で浮かび上がった。

「夫婦の家計に対する貢献がより平等になっても、有給の仕事と家庭生活の間の夫婦の時間配分は不均衡な状況が続いている」とピューは解説している。

米国で夫と妻の収入がほぼ同じという異性婚の夫婦は29%を占め、収入はそれぞれ約6万ドル(約800万円)。「平等婚の夫がレジャー活動に費やす時間は妻より週約3.5時間多い。そうした夫婦の妻が育児や介護に費やす時間は夫より週約2時間多く、家事に費やす時間は約2.5時間多い」とピューは指摘する。

異性婚の夫婦の55%は男性が主な稼ぎ主または単独の稼ぎ主で、収入は中央値で夫が9万6000ドル、妻は3万ドルだった。

一方、妻の方が夫より収入が多い夫婦は16%を占め、うち妻が主な稼ぎ主という夫婦は10%、単独の稼ぎ主という夫婦は6%。こうした夫婦は妻の収入が中央値で8万8000ドル、夫は3万5000ドルとなっている。

そうした分類の中で、夫の方が妻よりも育児や介護に費やす時間が長かったのは、妻が単独の稼ぎ主となっている夫婦のみ。それでも家事は夫と妻の間で均等に分担していた。

いずれにしても、夫が主な稼ぎ主という夫婦が85%を占めていた50年前に比べれば変化は大きい。

今回の調査結果は、米国勢調査の所得に関するデータ、米国人の時間の使い方に関する調査、および米国の成人5152人を対象に実施した国民意識調査に基づいてまとめた。

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