過密状態でトコジラミ大発生、刑務所が対策発表 米ジョージア州

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米ジョージア州フルトン郡の刑務所は、トコジラミやシラミといった害虫の繁殖に対応するため、受刑者を別の刑務所に移送するなどの対策を取る/John Spink/AJC/Zuma Press

米ジョージア州フルトン郡の刑務所は、トコジラミやシラミといった害虫の繁殖に対応するため、受刑者を別の刑務所に移送するなどの対策を取る/John Spink/AJC/Zuma Press

(CNN) 米ジョージア州フルトン郡の保安官は、郡の刑務所で発生した「感染症の流行」に対応するため、受刑者600人あまりを別の郡に移すなどの対策を発表した。

フェイスブックに14日掲載された発表によると、昨年、同刑務所で服役していた男性受刑者が死亡したこと受けて行った「予備的捜査」の結果として、今回の対策を打ち出した。

遺族は死亡したラショーン・トンプソン元受刑者について、刑務所の不衛生な環境と虫刺されの合併症のために死亡したと訴えている。

保安官は14日、同刑務所で起きたトコジラミやシラミといった害虫の繁殖に対応するため、50万ドル(約6700万円)の緊急拠出が認められたと発表した。

さらに、流行を抑える目的で安全対策手順を改訂するとともに、過密状態を解消するため受刑者600人以上を別の郡に移すと説明した。

今回の発表にあたり、保安官事務所はまずトンプソン元受刑者の遺族に哀悼の意を表し、同元受刑者が死亡した経緯に関する「本格捜査」を開始したと述べている。

13日に記者会見した遺族は刑事事件としての捜査を求め、同刑務所の閉鎖を訴えていた。

遺族や弁護士によると、35歳だったトンプソン受刑者は昨年9月に死亡。軽微な暴行罪に問われて2022年から拘束され、心の健康問題を患っていたため同刑務所の精神科棟に収監されていた。

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