トランプ氏が元個人弁護士を提訴、670億円の賠償請求 契約違反で

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元個人弁護士、CNN番組でトランプ氏に言及

(CNN) トランプ前米大統領は12日、契約に違反したとして賠償金5億ドル(約670億円)の支払いを求めて個人弁護士だったマイケル・コーエン氏を提訴した。

同日、フロリダ州の連邦地方裁判所に訴状が提出された。訴状では、コーエン氏が声明や出版本、ポッドキャスト、その他メディアへの出演でトランプ氏に関する虚偽の情報を広め、同氏と結んだ契約の義務に違反したと主張している。

トランプ氏の長年の「フィクサー」だったコーエン氏は、トランプ氏が先週ビジネス記録の改ざんに関する34件の罪状について無罪を主張してから再び注目を浴びるようになった。

検察はトランプ氏と不倫関係にあったとされるポルノ女優ストーミー・ダニエルズ氏への口止め料などを調査した。この口止め料の支払いは2016年大統領選の数日前にコーエン氏によって調整された。同氏の検察への協力はトランプ氏の怒りをかっていた。

コーエン氏の弁護士ラニー・デービス氏は声明で「コーエン氏への嫌がらせや脅迫の手段としてトランプ氏はまたも司法制度を悪用している」と批判し、「事実と法律に基づいてこの訴訟が失敗に終わるとコーエン氏は確信している」と述べた。

トランプ氏の弁護団は訴状で、コーエン氏が最近トランプ氏についての虚偽の発言を増やしており、大胆になっているコーエン氏に対抗するためにトランプ氏は「法的救済を求める以外に選択肢はない」と主張した。

訴状では、コーエン氏はトランプ氏の起訴につながったマンハッタン地区検察の捜査に関するメディアとのインタビューで、トランプ氏と弁護士・依頼人間の関係の下で話された秘密情報をばらしたと主張している。

トランプ氏について論ずる2冊の本の出版でも、コーエン氏がトランプ氏一族企業「トランプ・オーガニゼーション」と結んだ従業員秘密保持契約に違反したと主張。こうした情報の開示について一切許諾を求めてこなかったと指摘している。

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