犬の車窓から首突き出し禁止の新法審議、米フロリダ州

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米フロリダ州で、車に同乗したペットなどの犬が窓から首を突き出すことを禁じる法案の審議が進められている/Adobe Stock

米フロリダ州で、車に同乗したペットなどの犬が窓から首を突き出すことを禁じる法案の審議が進められている/Adobe Stock

(CNN) 米フロリダ州の州議会で、車に同乗したペットなどの犬が窓から首を突き出すことを禁じる新たな法案の審議が進められている。

上院の少数派の代表が提案した、広範な条項を盛り込んだ動物愛護法案の一環。第1条では車で犬を運ぶ場合の規定事項が記され、車が公道を走行中、首や他の体の部位を窓から出すことを禁じた。

これを守らなかった場合、移動中の違反行為として刑事罰ではない交通違反の罪に問われる。

また、犬をひざ上に載せながらの運転も禁止。ドア下にある足載せ台やフェンダー、ボンネット、屋根、トランクの上などに犬を置いたままの走行も認められない。

犬と一緒に車を運転する際は、適切な大きさのケージに入れるか、ハーネスあるいはペット用のシートベルトを着用させて行動を制御し得る措置が必要。運転者以外の同乗者が犬の動きを制止できる環境での移動も容認される。

1条ではさらに、猫の爪切り、化粧品用の動物実験、動物虐待やウサギの販売に関する新たな規制も提唱された。

第9条では、現行の性犯罪者の告知制度に似た、動物の虐待者の名前、住所、生年月日や写真などを載せた州運営の公開サイトを開設させる案も提議された。

米獣医師会は、車の窓から首を突き出すことは犬にとって常に非常に危険な試みと公式サイト上で指摘。「犬の動きを適切に抑止できず、空中を飛んでくる物体が当たって負傷する恐れもある」とし、「車から落ちたり、衝突事故の時には車内から放り出されたりするリスクなども増す」と警告した。

今回の法案のニュースが流れた際、反発する声も起きており、SNS上では「犬にしてみれば車の同乗を楽しむことを選んだのに余計なお世話と思うだろう」の書き込みもあった。

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