中国偵察気球との「自撮り」写真公開、偵察機パイロットが撮影 米国防総省

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中国の偵察気球の上空を飛行した米軍偵察機のコックピットからパイロットが撮影した自撮り写真が公開された/US Department of Defense

中国の偵察気球の上空を飛行した米軍偵察機のコックピットからパイロットが撮影した自撮り写真が公開された/US Department of Defense

(CNN) 米国防総省は、中国の偵察気球の上空を飛行した米軍偵察機U2のコックピットからパイロットが撮影した自撮り写真を公開した。この気球は米軍が今月4日に撃墜した。

U2のパイロットが撮影した写真は、気球部分にU2の影が写り、気球の搭載物をはっきりととらえている。

気球は1月28日に発見され、米大陸を横断した後にサウスカロライナ州沖で米軍に撃墜された。

米国務省高官はこの気球について「信号情報収集能力を持っていたことが明らかになった」と述べている。

米空軍によると、U2はグライダーのような特性をもつ1人乗りの高高度偵察機。常時7万フィート(約2万1000メートル)の高度を飛行することから、パイロットは宇宙服のような与圧服を身に着ける。

22日に公開された写真には、気球の上を飛行するU2のパイロットの姿がはっきり写っている。この時気球はモンタナ州の6万フィート上空を飛行していた。

気球がアラスカ付近から米国の領空に侵入したのはこの1週間前。当局者によると、北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)が戦闘機を発進させたが、この時点で気球はアラスカ上空を通過して北へ向かうとみられていたため、警戒すべき理由はほとんどないと米当局者は判断した。

しかし予想に反して気球が南へ向かい、米国の領空に入ったことから、U2偵察機を発進させて気球を追跡し、4日に撃墜した。

撃墜された気球の回収作業は直後から始まり、17日に完了した。残骸は米連邦捜査局(FBI)の研究所に運んで詳しく調べている。

国防総省のサブリナ・シン副報道官は22日、気球の搭載物が回収されたことを明らかにした。

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