米、主力戦車「エイブラムス」のウクライナ供与を最終調整

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昨年6月、ドイツでの多国間の演習に参加する米主力戦車「M1エイブラムス」/Nicolas Armer/dpa/Getty Images

昨年6月、ドイツでの多国間の演習に参加する米主力戦車「M1エイブラムス」/Nicolas Armer/dpa/Getty Images

(CNN) バイデン米政権は米国製の主力戦車「M1エイブラムス」をウクライナに供与する計画を最終調整しており、早ければ今週にも発表する可能性がある。この件に詳しい3人の当局者が24日、明らかにした。

当局者によると、実際にエイブラムスを供与する時期はまだ不明で、戦車を効果的に使えるよう部隊を訓練するのに通常数カ月かかる。

エイブラムス供与の発表はドイツとの外交上の行き詰まりを打破する試みの一環となる可能性がある。ドイツは先週、米国もエイブラムスを供与しなければ自国製の戦車「レオパルト」をウクライナに提供しないと米国に示唆していた。

米国家安全保障当局の高官らはレオパルトを供与するようドイツを説得する方法を積極的に検討していた。

ドイツのレオパルトや米国のエイブラムスの提供の見通しについて尋ねられた米国務省のシャーマン副長官は24日、明確に回答しなかったものの「この問題の一部は数日内に解決するのではないか」との考えを示した。

シャーマン氏はまた、「この問題は誰にとっても難しい。バイデン大統領が言ったように、どの武器を提供するのか各国がそれぞれに決定しなければならない」と述べた。

西側諸国の防衛トップは20日にドイツで会合を開いたが、米国や同盟国はレオパルト供与をウクライナへの次の軍事支援策に盛り込むようドイツを説得できなかった。

バイデン政権はエイブラムスの供与の可能性を完全に排除していないが、当局者は先週、エイブラムスが高価で操作の訓練にかなりの時間を要することから、今はこの戦車を送るべきときではないと公言していた。

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