自らの個人事務所に機密文書含む政府記録持ち込み、バイデン氏「驚いた」
ホワイトハウスによれば、当該の文書は昨年11月2日、バイデン氏の個人弁護士らがオフィスを引き払う際に発見した。弁護士らは国立公文書記録管理局(NARA)に連絡し、翌日文書を引き渡した。弁護士らは依然、この件を調査するシカゴの連邦検察に協力しているという。
バイデン氏は自身の弁護士らについて、NARAへ即座に連絡したとして「するべきことをした」と評価。「人々は私が機密文書、機密情報を真剣に考えていることを知っている」とした上で、当該の文書は「箱、施錠されたキャビネットに収められ、少なくともクローゼットの中にあった」と付け加えた。
ホワイトハウスの弁護士事務所の報道官は、機密文書の発見を11月の時点で公表しなかった理由を問われ、現時点で多くを語れないと回答。司法省が事態を調査中だというのがその理由で、今後「さらなる詳細」が共有される可能性もあると述べた。
ホワイトハウスは電話を通じて主要な政権支持者らに向け、機密文書を巡る調査についての説明を行った。拡大する批判や疑問の声を抑え込む狙いがあるとみられる。
電話の内容に詳しい2人の人物によれば、ホワイトハウスの当局者の1人は当該の文書について「十数点に満たず」、「そこまでの機密に関わる」ものは一つもないと強調。「諜報(ちょうほう)機関が高い関心を寄せる」内容ではないとの見方を示したという。