バイデン氏の副大統領時代の機密文書、私的なオフィスから見つかる

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バイデン氏が副大統領時代に私的利用していたオフィスから、機密文書が複数見つかった/Drew Angerer/Getty Images

バイデン氏が副大統領時代に私的利用していたオフィスから、機密文書が複数見つかった/Drew Angerer/Getty Images

(CNN) 米国のバイデン大統領が副大統領だった時の機密文書が昨秋、私的なオフィスから見つかっていたことが分かった。同氏の弁護士らが9日に認めた。

ガーランド司法長官はシカゴの連邦検察にこの件を調べるよう求めた。事情に詳しい関係者がCNNに明らかにした。連邦議会の共和党議員もこの問題に注目している。

バイデン氏の弁護士らによると昨年11月、首都ワシントンにあるオフィスを閉鎖しようとしたところ複数の政府文書を発見したという。オフィスはバイデン氏がペンシルベニア大学との関係の一環として使用していたもの。同氏は同大学の名誉教授を2017~19年に務めていた。

別の情報筋はCNNの取材に答え、十数点に満たない機密文書がバイデン氏のオフィスからみつかったと述べた。文書が何に関連したもので、なぜバイデン氏の私的なオフィスに持ち込まれたのかは不明。連邦政府の公職者は法律に基づき、職務の終了後、公文書や機密の記録を手放すことを義務付けられている。

バイデン氏の特別補佐官を務めるリチャード・サウバー氏は声明の中で、バイデン氏の副大統領時代のものとみられる記録が見つかったことについて、ホワイトハウスは国立公文書館と司法省に協力していると説明。当該の文書は昨年11月2日、バイデン氏の個人弁護士らがオフィスを引き払う際、施錠されたクローゼットの中から発見したと述べた。バイデン氏は当該のオフィスを17年半ばから20年の大統領選の活動開始まで使用していたという。

発見の当日にホワイトハウスは公文書館に連絡を取った。文書は翌日、公文書館の手に渡った。

サウバー氏は「これらの文書を発見したのは大統領の弁護士たちだった」「文書はこれまで、公文書館によるいかなる要請、調査の対象にもなっていない。発見以降、大統領の個人弁護士らは公文書館並びに司法省と協力し、オバマ・バイデン政権の記録が間違いなく適切に公文書館で保管されるよう手続きを進めている」と付け加えた。

文書についてはCBSニュースが最初に報じた。

当該の機密文書の中には、「SCI」と指定された文書もあったという。これらは諜報(ちょうほう)筋から入手した高度な機密性を有する情報に使用される。

情報筋によれば、公文書館はこの後、当該の文書を保護する措置が取られておらず、状況に過ちがあったとの見方を示した。同月、公文書館は問題について調べるよう司法省に照会した。事情に詳しい別の情報筋がCNNに明らかにした。

現在シカゴの連邦検事を務めるジョン・ローシュ・ジュニア氏が調査に当たっている。同氏は17年に当時のトランプ大統領に任命されて以降、バイデン政権後も継続して役職に就く。そうしたケースは珍しい。

今回の文書の発見は、トランプ氏が自宅の「マール・ア・ラーゴ」で機密文書を不適切に扱った可能性のある問題について、ジャック・スミス特別検察官が調査を進めるタイミングと重なった。連邦捜査官は昨夏、トランプ氏に対する家宅捜索の過程で少なくとも325点の機密文書を発見していた。

共和党議員らからは、早くも事態に疑問を呈する声が上がっている。

ケンタッキー州選出のジェームズ・カマー下院議員は「バイデン大統領は、トランプ大統領が誤って機密文書を自宅へ持ち込んだことについて非常に批判的だ。今は彼も同じことをしていたのではないかと思える」「何と皮肉な話だろうか」と語った。カマー氏は下院監視委員会の委員長に就任する予定。

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