ロシアで服役続く元米海兵隊員の解放交渉は継続 米高官

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米国家安全保障会議のカービー戦略広報担当調整官/CNN

米国家安全保障会議のカービー戦略広報担当調整官/CNN

(CNN) 米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報担当調整官は8日、ロシアに拘束されていた米女子プロバスケットボール選手ブリトニー・グライナー氏が、米国で服役していたロシアの武器商人ビクトル・ブート氏との交換で解放されたことを受け、現在もロシアに拘束されている元米海兵隊員のポール・ウィラン氏の解放に引き続き取り組むと述べた。

カービー氏は「ビクトル・ブートは決してウィラン氏解放の交渉材料ではなかった。ロシアはこの点を常に明確にしていた。ウィラン氏が不当に拘束されて以来そうしてきたように、我々はこれからもウィラン氏の帰国に向けて懸命に取り組む」とCNNに語った。

CNNは7月にバイデン政権がグライナー氏とウィラン氏の解放のための取引の一環として禁錮25年の判決を受けて服役中のロシアの武器商人ブート氏との交換を提案したと報じた。

ブート氏がウィラン氏解放の交渉材料でなかった理由について、カービー氏は「ウィラン氏に対する、偽りの罪状の性質に関係している。この罪状はスパイ活動に基づいている」と説明した。

米国市民で元海兵隊員のウィラン氏は2018年にロシアでスパイ活動の容疑で逮捕された。同氏は一貫して容疑を完全否定しているが、禁錮16年の判決を受け、服役している。

カービー氏は今後のウィラン氏解放に向けた交渉について「振り出しに戻ったわけではない。活発な議論を続ける」と述べた。

ウィラン氏は8日、CNNの独占取材の中で、グライナー氏が解放されたことは喜ばしいが、バイデン政権が自身の解放にもっと取り組まなかったことに「失望した」と述べた。

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