小型機が電線に衝突、宙づりの機内に２人閉じ込め　米メリーランド州

（ＣＮＮ） 米メリーランド州で２７日、小型機が電線に衝突し、宙づり状態になった機内にパイロットと乗客が閉じ込められている。

同州モンゴメリ―郡の消防局によると、現地時間の午後５時半ごろ、小型機が電線に突っ込んだとの通報があり、救急隊が出動した。

現場に到着した救急隊は、電線に引っかかって約３０メートルの高さで宙づりになった小型機を発見した。機内にいるパイロットと乗客は無事だという。

電力会社によると、この事故の影響で約８万５０００戸が停電に見舞われた。現場が片付くのを待って復旧作業を開始するとしている。

消防は機内に閉じ込められた２人と連絡を取りながら、現場の道路を封鎖して救出計画を立てている。

小型機は約３０メートルの高さに宙づりとなった/Pete Piringer/mcfrsPIO/Twitter

米連邦航空局（ＦＡＡ）によれば、事故を起こしたのはニューヨーク州ウェストチェスター郡の空港を飛び立ったムーニーの単発機。事故についてはＦＡＡが国家運輸安全委員会（ＮＴＳＢ）と連携して調査に当たる。

近所に住む男性はＣＮＮ提携局ＷＪＬＡの取材に対し、夕食に出かけようとしたところ、「２つの大きな閃光（せんこう）」が見え、消防車が何台も通り過ぎたと証言。「コックピットの中のパイロットの携帯電話の明かりが見える。自分たちは大丈夫だと話す声が聞こえた」と話している。

この地域は上空を通過する航空機やジェット機が多く、今回の事故は「すごく怖い」と男性は打ち明けた。