米議事堂襲撃事件、特別委員会の公聴会で浮かんだポイント

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議事堂襲撃事件の公聴会冒頭で発言するリズ・チェイニー特別委員会副委員長(右)/J. Scott Applewhite/AP

議事堂襲撃事件の公聴会冒頭で発言するリズ・チェイニー特別委員会副委員長(右)/J. Scott Applewhite/AP

共和党下院トップは事務所からスタッフ逃亡も、トランプ氏支持に戻る

暴徒が侵入する中、共和党の下院トップ、マッカーシー院内総務の事務所からスタッフが慌てて逃げだす場面の映像も新たに公開された。

マッカーシー氏は当日、暴徒が迫る中でトランプ氏に白熱した電話をかけた。その数日後にはトランプ氏が攻撃の「責任を負う」とも発言した。だがその後はトランプ氏の元に戻り、調査委員会の立ち上げに反対し、委員会の調査を批判し続けた。

マッカーシー氏によって共和党要職から追いやられたチェイニー氏は、マッカーシー氏を含む議会幹部が大統領に助けを懇願していたと言及。マッカーシー氏はおびえた様子で、トランプ氏本人の説得に失敗した後に同氏の家族に相次ぎ電話していたと語った。

州兵出動命令はペンス氏から

新たに公開された別の動画では、米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長がインタビューに答え、襲撃発生を受け州兵の出動を命令したのはペンス氏だったと明らかにした。にもかかわらず、当時ホワイトハウスからは、トランプ氏からの命令だったと言うように告げられたという。

ミリー氏によると、ペンス氏からは2~3度電話があった。非常に生き生きとした様子で、極めて明確かつ直接的な指示の下、事態の収束に当たるよう命じられたという。

一方でミリー氏は、同日交わしたトランプ氏の首席補佐官、マーク・メドウズ氏とのやり取りの内容も明かした。

それによるとメドウズ氏は、「副大統領がすべてを決定したという内容は打ち消さなくてはならない」「大統領がまだその任にあり、事態は落ち着いているといった内容を成立させる必要がある」などと語っていたという。

「そこに政治的な意図があるのをすぐさま理解した。自分に対する直接の危険信号だった。結局何も起きなかったが、今もはっきりと覚えている」と、ミリー氏は当時を振り返った。

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