ウクライナに高機動ロケット砲システム供与へ、射程80キロ 米

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米フロリダ州で実弾発射演習を行う高機動ロケット砲システム「HIMARS」/Senior Airman Joseph P. LeVeille/U.S. Air Force

米フロリダ州で実弾発射演習を行う高機動ロケット砲システム「HIMARS」/Senior Airman Joseph P. LeVeille/U.S. Air Force

(CNN) 米国がウクライナに対し、安全保障上の支援の一環として、HIMARS(ハイマース=高機動ロケット砲システム)を供与することがわかった。米政府高官が31日、記者団に明らかにした。

当局者によれば、今回のHIMARSには約80キロ飛翔(ひしょう)するロケットが装備されている。

HIMARSの最大の射程は約300キロで、これよりは短いものの、これまでウクライナに搬送された兵器の中でははるかに長い射程となる。

例えば、米国が先ごろウクライナに供与したM777型155ミリ榴弾(りゅうだん)砲は、これ以前の装備よりは射程も相当長く強力なものだったが、射程は最大で約25キロとなっていた。

新たな安全保障上の支援については1日にも正式に発表される見込み。高機動ロケット砲システムのほかにも、監視レーダーや対戦車ミサイル「ジャベリン」、砲弾、ヘリコプター、戦闘用車両、保守用の予備部品などが含まれる。

CNNがこれまで報じたところによると、米当局者は数週間にわたり、ウクライナに対して当該の先進的なロケット兵器を供与するかどうか議論を重ねていた。それらはウクライナがすでに保持しているいかなる兵器よりもはるかに遠距離を攻撃する能力があるためだ。その射程の長さで理論上はロシア領土への攻撃も可能となることから、こうした兵器の供与はロシアから挑発的と見なされかねないとの懸念が出ていた。

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