米国の風力発電量、初めて2位に浮上 原子力と石炭上回る
(CNN) 米国の電力供給量に占める風力発電の割合が、米エネルギー情報局(EIA)で統計を取り始めて以来、初めて2位に浮上した。
EIAが確認したE&Eの報道によると、風力発電量は3月29日に2000ギガワット時を突破し、原子力や石炭による発電量を上回った。ただ、依然として天然ガスによる発電量は下回っている。
昨年の風力発電量は年間約380テラワット時で、天然ガス、石炭、原子力発電に次いで4位だった(テラワットはギガワットの1000倍)。
Last Tuesday, total U.S. wind generation exceeded 2,000 GWh, making wind the second largest producer of electricity in the United States after natural gas for that 24-hour period.
— Ben Storrow (@bstorrow) April 4, 2022
Did a quick look at EIA's numbers going back to 2018. Don't think that's ever happened before. pic.twitter.com/VW7YSPK6LJ
それでも米国の風力発電は、ドイツに比べるとまだ大きく後れを取っている。
エネルギー調査会社ライスタッド・エナジーの6日の発表によると、ドイツの風力発電量は2月だけで過去最高の20.6テラワット時を記録。2月の発電量全体の45%を占めた。
EIAの統計によると、2020年の時点で電力供給量に占める風力の割合はドイツが24%、米国は8%だった。
欧州連合(EU)と英国は20年、合わせて電力の約49%を再生可能エネルギーで発電できる能力をもっていた。これは米国の25%のほぼ2倍にあたる。
米政権は再生可能エネルギー発電で欧州に追いつこうと、洋上・陸上を合わせて100以上の風力発電プロジェクトを計画している。