米、極超音速ミサイル実験に成功 緊張の高まり避けるため2週間公表せず

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
米軍が実験に成功した極超音速ミサイルはB52爆撃機から発射されたという/Matt Williams/412th Test Wing Public Affairs/USAF

米軍が実験に成功した極超音速ミサイルはB52爆撃機から発射されたという/Matt Williams/412th Test Wing Public Affairs/USAF

(CNN) 米国が3月半ば、極超音速ミサイル実験を成功させていたことを、国防当局者がこのほど明らかにした。この実験については、ジョー・バイデン大統領の欧州訪問を控えていたことから、ロシアとの緊張が高まる事態を避けるため、2週間の間、公表を差し控えたとしている。

当局者によると、外気吸入型極超音速巡航ミサイル(HAWC)は米西海岸沖でB52爆撃機から発射された。ロッキード・マーティン製HAWCの実験成功は初めてだった。ミサイルはブースターエンジンで加速させ、外気吸入型のスクラムジェットエンジンを点火して、マッハ5以上の極超音速に到達した。

ミサイルは高度6万5000フィート(約1万9800メートル)を超え、300マイル(約480キロ)以上を飛行した。当局者はこの実験に関してそれ以上の詳細は明らかにしていない。

ミサイルの速度が極超音速の下限の時速約3800マイルだったとしても、300マイルの飛行には5分もかからない。

ロシアはこの数日前、極超音速ミサイル「キンジャル」をウクライナ西部の弾薬庫に対して使用したと発表していた。

米国がHAWCの実験を成功させたのは今回が2度目だった。前回は昨年9月、空軍がノースロップ・グラマン製のスクラムジェットエンジンを搭載したレイセオンのHAWC実験を行っていた。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「バイデン大統領」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]