アフガン駐留米軍の撤退、数日中に完了か 最多千人が残留

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米軍のアフガン駐留部隊の撤退が数日中にも完了する可能性があるという/Joe Raedle/Getty Images

米軍のアフガン駐留部隊の撤退が数日中にも完了する可能性があるという/Joe Raedle/Getty Images

(CNN) 今年9月11日までを期限とするアフガニスタン駐留米軍の完全撤退計画で、複数の米政府当局者は7月1日までに、撤収は今後数日内に完了する可能性があるとの見方を示した。

政権高官はCNNの取材に、撤収を終えても最多で1000人の兵士が米大使館の警護や首都カブールの空港警備の支援任務などのため残留するだろうと指摘した。米国防総省当局者はCNNに、大使館警護などの任務を担う兵士の数は650人を超えないだろうとも述べた。

アフガンに派遣された北大西洋条約機構(NATO)有志軍も数カ月内の撤収計画を進めているが、残留部隊の規模は不明。ただ、ドイツのクランプカレンバウアー国防相は先月29日、駐留独軍の撤退が完了したと発表していた。

バイデン大統領は今年4月に駐留米軍の引き揚げを宣言。米政府当局者によると、この時点での米軍兵力は約2500人。この他、公にはその存在を認めていない数百人規模の特殊部隊兵士もアフガン内で活動している。

米軍撤収後も残って、カブールの国際空港の警備に就く部隊は、トルコ軍がこの任務を肩代わりするまでの配備となる予定。アフガン内の治安情勢の悪化を受けた措置ともなっている。

アフガンの反政府武装勢力「タリバーン」は最近、軍事攻勢を加速しており、米情報機関は米軍撤退後の数カ月内に文民政権が崩壊し、タリバーンが実権を握る可能性があるとも示唆。一部報道によると、アフガン駐留米軍のオースティン・スコット・ミラー司令官は先月29日、国内の治安の悪化は内戦につながりかねないとも警告した。

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