米空軍、極超音速ミサイルの空中発射実験に失敗

B52H爆撃機/Matt Williams/US Air Force

B52H爆撃機/Matt Williams/US Air Force

(CNN) 米空軍は5日、開発中の極超音速ミサイルをB52H爆撃機から空中発射する実験を行ったものの、発射に失敗した。B52Hはカリフォルニア州のエドワーズ空軍基地から離陸して実験に臨んだ。

空軍の声明によると、B52Hは同日、「AGM―183A空中発射高速応答兵器(ARRW)」の第1段ブースター試験ミサイルを発射しようと、ポイントムグ海上試験場の上空を飛行。だが、同機は発射を完了できず、ミサイルを機内に安全に格納したままエドワーズ空軍基地に戻ったという。

米国は中国やロシアと極超音速兵器の開発競争を繰り広げており、実験失敗は痛手となる。極超音速ミサイルはスピードが極めて速く、長距離飛行して厳重防御された空域を迅速にかいくぐり、迎撃される前に港湾や飛行場などの目標を攻撃できる。

兵装関連プログラムの幹部ヒース・コリンズ准将は「発射に成功しなかったのは残念だが、今回の実験により、学ぶべき今後に向けた貴重な情報が得られた」と説明。極超音速ミサイルの狙いについては、「緊急に攻撃すべき高価値目標を破壊する能力」を世界各地の米軍指揮官に与えることにあると述べた。

ARRWは数年内に配備の準備が整うとみられている。今回の実験には特に、ARRWの極超音速飛行能力を実証する狙いがあった。

国防当局者によると、国防総省は最終的に、実際の軍事攻撃の場面で音速の20倍を出せる極超音速ミサイルを開発したい考えだという。これはスペースシャトルが大気圏に再突入するスピードと比較してもそれほど劣らない。

極超音速兵器は中ロ両国も開発中で、ロシアはミサイル実験に成功したと主張している。米国は艦船や地上、空中プラットフォームに搭載する極超音速の通常兵器を重視する。極超音速兵器は空気取り入れ型と、上昇後に滑空するタイプの2種類に大別される。

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