米共和党上院トップ、トランプ氏弾劾支持の下院議員を擁護

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米共和党のチェイニー下院議員(左)とマコネル院内総務/SIPA/AP

米共和党のチェイニー下院議員(左)とマコネル院内総務/SIPA/AP

(CNN) 米上院共和党のトップ、ミッチ・マコネル院内総務は1日、CNNに宛てた声明の中で、ドナルド・トランプ前米大統領の弾劾(だんがい)決議案に賛成票を投じた同党のリズ・チェイニー下院議員を擁護した。

先月6日の連邦議会議事堂乱入事件をめぐり、トランプ氏の責任を問う弾劾裁判の実施を支持したチェイニー氏は、トランプ氏本人と忠実な支持者らからの厳しい批判にさらされていた。

マコネル氏は声明で「リズ・チェイニー氏にはリーダーとしての深い信念があり、それに基づいて行動する勇気が備わっている」「彼女は我が党と我が国における大切なリーダーだ。私は彼女の働きに感謝しており、今後も彼女とともに我が国の重大問題に取り組んでいくのを楽しみにしている」と述べた。

ワイオミング州選出のチェイニー氏に対しては、党内のさまざまな立場の議員が公式に支持を表明している。一方でトランプ氏の支持派は、2022年の選挙でチェイニー氏を落選させるための動きに着手。先週はトランプ氏の盟友として知られるフロリダ州選出のマット・ゲーツ下院議員がワイオミング州に乗り込み、反チェイニー氏の集会を開催した。

集会にはトランプ氏の長男、ドナルド・トランプ・ジュニア氏も参加し、チェイニー氏の予備選での当選を阻止するよう訴えた。

弾劾決議案には共和党の下院議員10人が賛成票を投じたが、トランプ氏の現在の標的はチェイニー氏に絞られている。情報筋の1人によると、トランプ氏は近い関係にある共和党議員らにたびたび質問し、チェイニー氏を党の指導的立場から外す取り組みや次の選挙で対立候補を擁立する動きについて確認している。

トランプ氏はまた、自らの政治活動委員会(PAC)「セーブ・アメリカ」が実施した世論調査をこれらの議員に明示した。その調査はチェイニー氏が弾劾決議案への賛成票によりワイオミング州での自身の地位を悪化させているとの結果を示すために行われたもので、トランプ氏は議員らに対し、調査結果についてテレビで発言するよう強く求めたという。

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