米海兵隊の総司令官補が新型コロナ陽性、ペンタゴン内での集団感染懸念も

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海兵隊の総司令官補が新型コロナウイルスの検査で陽性だったことがわかった/Staff/AFP/Getty Images

海兵隊の総司令官補が新型コロナウイルスの検査で陽性だったことがわかった/Staff/AFP/Getty Images

(CNN) 米海兵隊は7日、ゲリー・トーマス総司令官補が新型コロナウイルスの検査で陽性と判定されたことを明らかにした。

トーマス氏は陽性が判明した人物と濃厚接触していたことを知らされ、6日から自主隔離に入っていた。

海兵隊は声明で、「新型コロナ感染症に関する海兵隊の規定にのっとり、トーマス大将は引き続き自宅で自主隔離を行う。軽い症状があるが、それ以外は体調は良好だ」と説明。海兵隊では4月以降、米疾病対策センター(CDC)と国防総省の指針に従って検温や社会的距離の確保に務め、距離確保が不可能な場合にはマスクを着用しているとし、即応態勢に変化はないとの認識を示した。 

米軍では先ごろ、沿岸警備隊高官の陽性が判明した。これを受け、トーマス氏以外にもマーク・ミリー統合参謀本部議長や、国防総省の幹部数人が自主隔離に入っていた。

7日夕の時点では、この中でトーマス氏以外に陽性と判定された人物はいない。

トランプ大統領の軍事顧問トップに当たるミリー氏は、自宅に完全な機密が確保される通信機器を持つ。複数の当局者によると、チャールズ・ブラウン空軍参謀総長やマイケル・ギルデイ海軍作戦部長、ジョン・レイモンド宇宙軍作戦部長も自宅から職務に当たっているという。

国防総省の報道官は声明で、トーマス氏の新型コロナ感染については把握していると説明。現時点で他の高官の陽性は確認されていないと述べた。

ただ、トーマス氏の陽性判定を受け、国防総省の本部庁舎である世界最大規模のオフィスビル「ペンタゴン」での集団感染を懸念する声が強まっている。集団感染が起きた場合、ビル内で働く数千人の健康が脅かされるほか、国家安全保障にとっても脅威となる。

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