選挙によって現政権の排除を、米有力医学誌が異例の論説

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米有力医学誌がトランプ政権の新型コロナ対応を批判する論説を編集者全員の署名で掲載した/Drew Angerer/Getty Images

米有力医学誌がトランプ政権の新型コロナ対応を批判する論説を編集者全員の署名で掲載した/Drew Angerer/Getty Images

(CNN) 米有力医学誌「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」が7日、トランプ政権の新型コロナウイルス対応を批判し、選挙によって現在の指導部を排除すべきだと主張する異例の論説を編集者全員の署名で掲載した。

論説を執筆した編集長のエリック・ルービン医師は、「我々が編集者全員の署名による論説を掲載することは極めてまれ」だと説明している。

ルービン氏によると、論説は8月に起草されたもので、新型コロナウイルスによって米国が世界で最も多くの感染者と死者を出すに至った経緯について解説している。米国ではこれまでのところ、750万人以上が新型コロナウイルス感染症と診断され、20万人以上が死亡した。

「今回の危機では指導力が試された。新しい病原体と戦うための優れた選択肢は存在せず、各国は対応をめぐって厳しい選択を迫られた。ここ米国において、我々の指導者はこのテストに失敗した。彼らは危機を悲劇へと転化させた」。論説はそう指摘する。

「ほかの誰かであれば、命と金を無謀に浪費させた法的責任は免れないだろう。我々の指導部は、自らの行為に対して大部分で免責を主張している。だが今回の選挙は我々に、判決を下す権限を与えてくれる」

「我々の時代で最大の公衆衛生危機への対応に関し、現在の政治指導部は自らの危険な無能ぶりを実証した。我々が彼らを幇助(ほうじょ)し、その仕事を続けさせることによって、さらに何千人もの米国人を死なせることがあってはならない」

ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン誌は1812年の創刊。編集者全員の署名による論説が掲載されたのは、近年では4回のみだった。

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