米副大統領候補に選出のハリス氏、初の演説 トランプ氏に対抗

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米副大統領候補のハリス氏、初の演説

(CNN) 米民主党のハリス上院議員は12日、大統領選の副大統領候補に選ばれてから初となる演説を行った。トランプ氏は大統領として「不適格」だと主張し、対抗姿勢を鮮明にした。

ハリス氏と大統領候補のバイデン前副大統領はこの日、デラウェア州で初めてそろって公の場に登場した。ハリス氏は前日にバイデン氏によって副大統領候補に選ばれ、主要政党では初の黒人女性にしてインド系の候補となっていた。

ハリス氏は演説で、オバマ前政権が対応に当たったエボラ出血熱の流行では米国人の死者が2人にとどまったことを引き合いに出し、トランプ氏の新型コロナウイルス対応を厳しく批判。また、コロナ禍を受けたトランプ氏の経済対策にも批判の矛先を向けた。

ハリス氏はトランプ氏について「オバマ、バイデン両氏から過去最長の景気拡大を受け継いだ」と指摘。だがその後、「彼が受け継いだ他のすべての遺産と同じように、それを台無しにしてしまった」と指摘した。

そのうえで「大統領に不適格な人物を選べば、こういうことが起きる」「我が国はぼろぼろになり、世界での我々の名声も同じ運命をたどる」としている。

バイデン氏もハリス氏を紹介する前に演説し、今回の選挙は米国民に道徳的な問いを突き付けていると指摘。「我々はどんな国なのか。何を支持するのか。そして最も重要なのは、どんな国になりたいのかという問いだ」と語った。

バイデン氏がハリス氏のことを初めて知ったのは、2015年に脳腫瘍(しゅよう)で死去した長男ボー・バイデン氏を通じてだった。

金融危機後の景気後退の時期、ハリス氏はカリフォルニア州司法長官、ボー氏はデラウェア州司法長官として毎日電話でやり取りしていたという。

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