警官のひざで首を押さえつけられた黒人男性が死亡、警官4人免職処分 米ミネソタ州

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
米ミネソタ州で警官のひざで首を押さえつけられた黒人男性が死亡した/Facebook/Darnella Frazier

米ミネソタ州で警官のひざで首を押さえつけられた黒人男性が死亡した/Facebook/Darnella Frazier

(CNN) 米ミネソタ州ミネアポリスで、警官に組み伏せられて膝(ひざ)で首を押さえつけられた黒人男性が死亡する事件があり、ミネアポリス警察は26日、事件に関与した警官4人を免職処分にしたと発表した。

首を押さえつけられた男性は、息ができないと訴えていた。

この場面を撮影した映像がソーシャルメディアで出回って警察に対する非難の声が強まり、米連邦捜査局(FBI)も捜査に乗り出した。

警官に膝で首を押さえつけられていた男性は、数分後に動かなくなり、目を閉じて、地面に頭を垂れた。

事件が起きたのは25日夜。警官は当初、この男性について、車の中に座っていて、アルコールや薬物の影響下にあるようだったと説明していた。

警察によると、2人の警官がこの男性を発見して車から出るよう命じたところ、「物理的に抵抗した」ために、手錠をかけたとされる。男性は病院に運ばれたが、間もなく死亡した。

動画には地面に組み伏せられた男性と、警官2人が映っていたが、逮捕に至った経緯や、男性が抵抗したという警察の説明を裏付ける内容は映っていなかった。

男性は「頼む、息ができない」と悲鳴を上げており、複数の通行人が警官に対して首を締め付けるのをやめるよう促していた。

ミネアポリスのフレイ市長は、警官が男性の頭部を押さえつけたやり方は規定違反だったと指摘、「人の首を膝でこんな風に圧迫する理由はない」と言明した。

公民権弁護士のベンジャミン・クランプ氏は、死亡した男性のジョージ・フロイドさんという氏名を公表し、「虐待的かつ過剰で非人道的な力の行使が、非暴力の容疑で警察に事情を聴かれ、拘束された男性の命を奪った」と非難した。

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]