米民主党下院議長、トランプ大統領の原稿を破り捨てた理由は

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トランプ米大統領の一般教書演説後に原稿を破り捨てたナンシー・ペロシ下院議長=4日、ワシントンDC/Mandel Ngan/AFP/Getty Images

トランプ米大統領の一般教書演説後に原稿を破り捨てたナンシー・ペロシ下院議長=4日、ワシントンDC/Mandel Ngan/AFP/Getty Images

(CNN) 4日夜に行われたトランプ米大統領の一般教書演説で、演説が終わった直後に背後で原稿を破り捨てた野党民主党のナンシー・ペロシ下院議長。5日午前、下院民主党の非公開の会合でその理由について、「(大統領が)真実を引き裂いたから」と説明した。出席者が明らかにした。

ペロシ下院議長は4日、一般教書演説が終わると、カメラの前で演説の原稿を破り捨てて見せた。演説前には、握手しようと差し出した手を、トランプ大統領に無視されたように見えた。

関係者によると、5日の非公開会合でペロシ下院議長は激しい口調で大統領の演説を酷評し、うそばかり多くて「汚らわしい」と批判。「彼は真実を引き裂いた。だから私はその原稿を引き裂いた」と語ったという。

さらに、トランプ大統領が演説の中で、保守系ラジオ司会者のラッシュ・リンボー氏に自由勲章を授与すると発表したことにも矛先を向け、トランプ氏は一般教書演説をリアリティー番組に変え、選挙演説に変えてしまったとかみついた。

トランプ大統領とペロシ下院議長のあからさまな対立は、大統領の無罪が予想された弾劾(だんがい)裁判評決を翌日に控え、2人の関係の悪化を浮き彫りにしていた。

ペロシ氏は4日、CNNの取材に対し、昨年10月にホワイトハウスで開かれたシリア情勢についての会合で対立して以来、トランプ大統領とは口をきいていないことを確認した。

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