ダンプの荷台に隠し部屋、移民36人を発見 米テキサス州
(CNN) 米テキサス州ラレドの警察はこのほど、砂利運搬用と思われるダンプカーの荷台に潜んでいた移民36人を発見した。荷台の底の部分は合板で上部と区切られ、人が隠れるためのスペースが作られていたが、移民らはこの隙間に閉じ込められていたとみられる。
警察は先月30日朝、動かなくなったダンプカー1台を撤去するためレッカー車を現場に向かわせた。その後、ダンプカーの荷台の中に人が隠れているとする匿名の通報が入った。
捜査員と救急隊員が駆け付けると、ダンプの内部から周囲の壁を叩くような激しい物音が聞こえた。ラレド警察の報道官は、中に人が閉じ込められているようだったと説明した。
使用可能だった油圧ショベルを救急隊員が操作して荷台の砂利を一定量取り除いたところ、中にいた人たちは外へ出ることができたという。
荷台に閉じ込められていた移民らは当局に身柄を拘束された CBP South Texas/Twitter
ダンプを調べると、荷台の下部には合板で区切られたスペースがあり、その上に砂利などが積まれていたことが分かった。テキサス州南部の税関・国境警備局(CBP)は声明を出し、中にいた移民たちには「脱出する方法がなかった」と述べた。
これらの移民は現在、密入国の斡旋(あっせん)を捜査する部局によって身柄を拘束されている。
当局は移民らの出身国について見解を示していない。何らかの罪に問われるのかどうかや、法的代理人の有無も明らかにしていない。