トランプ氏、対トルコ制裁を解除 シリア特使は戦争犯罪に言及

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トランプ米大統領がトルコに対する制裁を解除すると発表/Saul Loeb/AFP/Getty Images

トランプ米大統領がトルコに対する制裁を解除すると発表/Saul Loeb/AFP/Getty Images

ワシントン(CNN) トランプ米大統領は23日、トルコがシリア北東部のクルド人勢力に対する攻撃の停止に同意したことを受け、対トルコ制裁を全面解除すると発表した。

ただし連邦議会ではこの直前、国務省のジェフリー・シリア担当特別代表がトルコの侵攻を「悲劇」と形容し、トルコを後ろ盾とする勢力が戦争犯罪に関与した可能性が高いとの見方を示していた。

トランプ氏はホワイトハウスでの演説で、「人々からは素晴らしい成果だという声が上がっている。我々は良い仕事をして多くの人命を救った」と主張。トルコのエルドアン大統領を称賛し、同氏が近く訪米する予定だと示唆した。

シリアへの今後の米国の関与については「この長く血で染まった砂での戦いは他の誰かにやらせよう」と述べた。一方で、シリアの石油を守るために一部の米兵の駐留を継続する方針も示した。

これに先立ち、ジェフリー氏は下院外交委員会で証言し、トルコを後ろ盾とするシリアの反体制派勢力が戦争犯罪を犯したとみていることを明らかにした。

さらに「シリア北東部へのトルコの侵攻は悲劇だ。それを防ぐのが2代の政権にまたがる米政府の長年の政策目標だったのだが、我々は明らかに成功しなかった」とした。

22日にはエスパー国防長官がCNNの番組で、報告書の内容を基に、トルコやその同盟勢力が戦争犯罪に及んだ可能性があると指摘。「関与者は責任を問われるべきだと思う。多くの場合、それはトルコ政府になるだろう」と述べていた。

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