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ジュリアーニ氏、ウクライナ元検事総長のビザ発給を政権に要請 民主党に不利な情報約束

トランプ米大統領の顧問弁護士ルディ・ジュリアーニ氏/Alex Wong/Getty Images

トランプ米大統領の顧問弁護士ルディ・ジュリアーニ氏/Alex Wong/Getty Images

ワシントン(CNN) ジョージ・ケント米国務次官補代理が今週議会で非公開証言を行った際、トランプ米大統領の顧問弁護士ルディ・ジュリアーニ氏について、国務省とホワイトハウスにウクライナのショーキン元検事総長へのビザ(査証)発給を要請したと証言していたことが分かった。証言内容に詳しい関係者4人が明らかにした。

ケント氏の証言によると、ジュリアーニ氏は今年1月ごろ、米渡航に必要なビザをショーキン氏に発給するよう要請したという。ショーキン元検事総長は2016年、汚職追及に消極的との懸念から当時のバイデン副大統領を含む欧米諸国の指導者が更迭を求めたことを受け、辞任に追い込まれていた。

ジュリアーニ氏は以前CNNに対し、ショーキン氏から民主党関係者に不利な情報を提供するとの約束があったとして、直接話を聞きたい考えを示したことがある。

ケント氏によれば、国務省はこうした要請に反対し、ビザ発給を認めなかった。ジュリアーニ氏はその後、ホワイトハウスに国務省の決定を覆すよう求めたという。結局ショーキン氏にビザが下りることはなかったが、最終的にジュリアーニ氏はインターネット電話「スカイプ」を通じてショーキン氏とやり取りした。

この出来事からは、民主党に不利な情報を掘り起こそうとするジュリアーニ氏の試みが当初の指摘よりもはるかに広範に及び、連邦政府の行動に直接影響力を行使しようとする場合もあったことがうかがえる。トランプ大統領に対する弾劾(だんがい)調査開始のきっかけとなった情報機関の内部告発では、ジュリアーニ氏が政権のウクライナ政策に不適切な形で関与したとの懸念が大きな部分を占めていた。

CNNはジュリアーニ氏にコメントを求めたものの18日の時点で回答はない。

ジュリアーニ氏は以前CNNに対し、今年1月23日のショーキン氏とのスカイプでのやり取りで、民主党関係者とウクライナ人の間で疑われる調整行為や、ウクライナのエネルギー企業ブリズマ・ホールディングスの役員を務めていたバイデン氏の息子ハンター・バイデン氏に関する情報の提供を受けたと説明。その後、後任のルツェンコ検事総長が訪米し、これらの主張に関する議論をしたとも語った。

ジュリアーニ氏によると、ショーキン氏はバイデン氏がブリズマに対する捜査を中止させようとして更迭への圧力を掛けてきたと主張した。だが、オバマ政権による更迭への働き掛けと捜査の中止を関連づける証拠は出てきていない。また、その件の捜査はショーキン氏退任の2年前から休眠状態にもあった。

ジュリアーニ氏は米国がこの件の捜査を始めることを期待して、ショーキン氏らとのやり取りの詳細などをまとめた文書を国務省に提出。国務省の監察官は今月、議会にこの文書を提供した。

その中でジュリアーニ氏は、米国のヤバノビッチ駐ウクライナ大使がビザの発給を拒否し、彼女はバイデン氏と親しい関係だったとのショーキン氏の発言を記述。この点、ヤバノビッチ氏は下院情報委員会で、バイデン氏とは長年の勤務の中で数回会ったことはあるが、ブリズマやハンター氏の話題が上がったことは一度もなかったと証言した。

ジュリアーニ氏はヤバノビッチ氏に対するネガティブ・キャンペーンを画策し、ヤバノビッチ氏は最終的に駐ウクライナ大使から異動した。

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