3歳息子、母運転のSUVがひき殺す 「チキンゲーム」で過失か 米
(CNN) 米テキサス州の26歳の女が、自ら運転するスポーツ用多目的車(SUV)で3歳の息子をひき殺した罪に問われていることが24日までに分かった。息子の体ぎりぎりまで車を近づける「チキンゲーム」に興じていたところ、誤ってひいたとみられる。
同州ハリス郡の地方検事が明らかにしたところによると、女の自宅の監視カメラには、女が運転するSUVの前方に3人の子どもたちが走り寄ってくる様子が映っている。
子どもたちのうち2人は車の進行方向から外れたところに逃げたが、3歳の男の子は車にぶつかり、前輪の下敷きになった。女は車を停止させず、そのまま後輪でも男の子をひいた。SUVの車重は約2.5トンあった。
女は当初、警察に対し、車がスピードバンプ(減速帯)にぶつかったと思ったと話していた。
事故は今月11日に発生し、女は過失致死の疑いで20日に逮捕された。裁判で有罪になれば禁錮10年の刑を言い渡される可能性がある。
CNN系列局のKTRKによると、女については2013年、児童保護施設が子ども2人を本人から引き離す措置を取っていた。今回の3歳児の死亡を受け、現場にいた2人の子どもも施設によって保護されることになった。
前出の検事は「すべての親は自分の子どもを守る義務を負う。時には自分自身から守らなくてはならない場合さえある」「車はおもちゃではないし、チキンゲームは子どもとする遊びではない」と述べた。