トランプ大統領が拒否権、イエメン内戦関与を中止する決議案

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トランプ大統領がサウジへの支援中止を求める決議に拒否権を発動した/Tom Brenner/Getty Images

トランプ大統領がサウジへの支援中止を求める決議に拒否権を発動した/Tom Brenner/Getty Images

(CNN) トランプ米大統領は16日、イエメン内戦に介入するサウジアラビア主導の有志連合について、米軍からの支援を中止する決議に拒否権を発動した。

この決議案は4日までに米議会で可決されていた。トランプ氏は上院への書簡で、この決議は「不必要」であり、大統領の権限を弱めて米国民や兵士の命を危険にさらす恐れがあると主張。不必要な理由としては、イエメンで現在、有志連合の戦闘に参加している米軍要員はいないことを挙げていた。

決議案は上院が54対46、下院が247対175の賛成多数で可決された。

賛成派は、米軍が議会の承認なしで戦争に関与するべきではないと主張していた。トルコで起きたサウジ人記者殺害事件の黒幕とされる同国の実力者、ムハンマド皇太子との関係を断ち切るべきだとの声もあった。

これに対して反対派は、米国がサウジに提供しているのは非戦闘分野の技術支援にすぎないとの主張を展開した。

ペロシ下院議長は、トランプ氏による拒否権を覆すための採決を実施するかどうかについて、意向を明らかにしていない。

トランプ氏は先月、メキシコ国境の壁建設に向けた非常事態宣言を阻止する決議に対し、就任後初の拒否権を行使。今回は2度目の行使となった。

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