スーダンでクーデター、バシル大統領が辞任 30年の政権に幕

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スーダンのバシル大統領がクーデターにより実権を奪われた/Burhan Ozbilici/AP

スーダンのバシル大統領がクーデターにより実権を奪われた/Burhan Ozbilici/AP

(CNN) アフリカ北東部スーダンで30年にわたり実権を握ってきたバシル大統領が軍事クーデターで拘束され、辞任した。イブンオウフ国防相が11日明らかにした。

イブンオウフ氏はテレビで政府の解体を発表。軍評議会が2年間実権を掌握し、政権移行を監督すると表明した。

スーダンではバシル氏の統治に抗議するデモが起こり、数千人が路上に繰り出す事態となっていた。デモはおおむね平和的に行われてきたが、ここ数日は政府の武装組織と衝突して死者が出るなど激化している。

ソーシャルメディアの情報や現地の目撃者によれば、バシル氏失脚の報道が広まるなか、首都ハルツームでは人々が街路を埋め尽くして喜びに沸いた。

だが、クーデターが発表された途端、こうした歓喜の場面は終わりを迎え、直後から国防相に対する抗議の声が上がったという。

軍は3カ月の非常事態を宣言したほか、午後10時から午前4時までの外出禁止令を1カ月の予定で施行。国土上空の空域や国境検問所を24時間閉鎖する方針を示した。

内閣や議会、地方自治体は解体し、憲法も停止したとしている。司法機関や検察、大使館、外交施設では通常通り業務が続く見通し。

軍の情報筋によると、11日午前3時半に主要な4治安機関のトップがバシル氏のもとを訪れ、辞任以外の選択肢はないと告げた。バシル氏はこれに従う意向を示し、現在は自宅軟禁下に置かれているという。

バシル氏は1989年のクーデターで実権を掌握し、93年に大統領に就任した。ダルフール地方で民族浄化を進めたとして国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状が出ている。

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