酸素吸入器使用の女性、不払い理由に電気止められ死亡 米

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酸素吸入器使用の女性、電気止められ死亡

(CNN) 米ニュージャージー州ニューアークでこのほど、電動式の酸素吸入器を使っていた女性が、自宅への電力供給を止められた数時間後に死亡した。

死亡したのはリンダ・ダニエルズさん(68)。自宅は料金の不払いを理由として、5日に電気を止められた。

家族は電力料金の支払いが滞っていたことを認めているが、息子がCNN系列局のニュース12ニュージャージーに示した銀行の明細には、電気を止められる2日前に500ドルを支払った記録が残っていた。

ニューアークは5日の最高気温が32度を超えていた。娘のデザレイ・ワシントンさんは「氷を手に入れて母の上に乗せ、母をあおいだりして涼しくさせようとしたけれど、酸素を送り込むことはできなかった」と振り返る。

ダニエルズさんは鬱血(うっけつ)性心不全のため、4月半ばからホスピスのケアを受けていた。

検視当局は現時点でダニエルズさんの死因を明らかにしていない。ニューアーク警察はまだ捜査中と説明している。

州の法律では電力会社などに対し、緊急医療措置が必要な人がいる世帯への供給をストップすることを禁じている。

電力会社はCNNの取材に対し、過去7カ月の間に少なくとも15回、電力料金について家族との接触を試みたと説明している。ダニエルズさんの健康状態については知らなかったと釈明、もし知らされていれば、電力の供給は止めなかったと強調した。

電力の供給は6日に再開された。

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