空港でヘリ盗もうとした男、警官が射殺　米オレゴン州

（ＣＮＮ） 米オレゴン州の警察は３日、空港にある航空学校の格納庫に侵入してヘリコプターを盗もうとした男を射殺した。当局が明らかにした。

ヒルズボロ警察によると、同州ポートランド近郊にあるヒルズボロ空港で現地時間の午前１１時半ごろ、武装した男がフェンスを乗り越えてヘリに近付いた。機内には航空学校の職員など２人がいて、エンジンのスイッチが入った状態だった。

男は宙に向けて銃を発砲し、機内にいた２人に同機から降りるよう指示。男はヘリによじ上り、学校職員３人が銃を構えてヘリを取り囲んだ。

通報を受けて間もなく警察が駆けつけ、男との間で銃撃戦となって、男はフェンスを乗り越えて逃走。別の警官が空港の外で男を射殺した。

ヒルズボロ警察は男の身元などについて調べているが、テロ事件ではなかったと見ている。容疑者を射殺した警官は、通例に従って休職扱いとなった。

事件当時、近くの駐車場にいたという目撃者の男性は、ＣＮＮ系列局ＫＯＩＮの取材に対し、フード付きパーカー姿の男がポケットに両手を入れて歩いていくのを見たと証言した。男性の一家と目が合うと、男は顔をそむけて灰色のマスクで顔面を覆って通り過ぎ、フェンスを乗り越えて走り出したという。男性の一家は自分たちの車に駆け込んで、警察に通報した。

空港は当局が捜索を行った後に、営業を再開した。