米NY州で若者4人の遺体、国際的なギャングが関与か

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米ニューヨーク州サフォーク郡で若者4人の遺体が見つかった

米ニューヨーク州サフォーク郡で若者4人の遺体が見つかった

(CNN) 米ニューヨーク州サフォーク郡の警察などは15日までに、同州ロングアイランドで若年の男性4人の遺体が見付かり、中米などにも拠点を築く国際的なギャング組織「MS13」による犯行の可能性があると述べた。

被害者は16~20歳で、遺体は労働者階級が目立つセントラルアイスリップの公園の森の中で発見された。体中に鋭利な凶器による傷痕が残されていたという。MS13による典型的な手口と見ている。

ロングアイランドではここ数年、MS13絡みとみられる事件や摘発が起きている。同郡の警察首脳はMS13の壊滅は「長期の戦争となる」と評した。

MS13は「ラ・マラ・サルバトルチャ」の組織名でも知られ、米国で最大規模の組織犯罪集団とされる。検察当局によると、構成員は少なくとも全米46州と首都ワシントンがあるコロンビア特別区で6000人以上。

さらに、エルサルバドル、メキシコ、ホンジュラスやグアテマラなどの中米諸国にも根城があり、メンバーは3万人以上。小火器や手おのなどの武器を用いて競合のギャング組織との抗争を続けている。

今回の遺体発見の背後関係は不明だが、約1カ月前にはロングアイランドで3年余の間に起きた殺人事件7件に絡み十数人のMS13構成員を訴追。昨年殺害された複数の高校生の事件も含まれる。高校生の殺害は構成員らとの口論や掟(おきて)破りが理由ともされる。

MS13の勢力拡大に危機感を抱いた米連邦捜査局(FBI)は2004年、全米規模の専属捜査班を結成し、封じ込めに着手していた。

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