妻への強姦未遂男殺害、夫を暴行などの容疑で訴追　米ＮＹ

（ＣＮＮ） 米ニューヨーク市のブロンクス地区で、男性が妻をレイプしようとした男を殺害したとして、暴行や武器不法所持などの容疑をかけられている。

ブロンクス地区検察によると、ママドゥ・ディアロさん（６１）は５月３１日に裁判所に出廷し、保釈金なしで釈放された。裁判所前には支持者が集まり、ディアロさんが姿を見せると歓声を上げた。今後、大陪審が起訴するかどうかを判断する。

警察の調べに対してディアロさんは、３０日に妻のネネゲールさん（５１）から取り乱した様子で電話があり、ブロンクスの自宅で男にレイプされそうになったことを知らされたと語ったという。

ネネゲールさんは、いとこと一緒に自宅にいたところ、ドアをノックする音が聞こえ、ドアを開けると男に押し入られてレイプされそうになったと話しているという。

いとこが助けに入ってネネゲールさんは男から逃れ、携帯電話で夫のディアロさんに助けを求めた。

急いで自宅に戻ったディアロさんがエレベーターで６階に上がると、廊下で男に遭遇して襲いかかったという。

現場に駆け付けた警察は意識を失って倒れている男を発見。男は頭部と身体に重傷を負っており、搬送先の病院で死亡した。

ネネゲールさんも頭部に打撲傷を負って病院で手当てを受けた。

死亡したのは４３歳の男で、捜査関係者によれば、過去に強盗や放火などで何度も逮捕された経歴があった。ネネゲールさんと面識はなかったとみられる。

ディアロさんの息子はＷＣＢＳの取材に対し、同じ立場に置かれたら自分も父と同じことをしたと強調、「父は間違ったことはしていない」と訴えた。