カリフォルニア州のカニ食べないで、高濃度の自然毒検出

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カリフォルニア州沿岸のカニから自然毒が高い値で検出された

カリフォルニア州沿岸のカニから自然毒が高い値で検出された

(CNN) 米カリフォルニア州公衆衛生局は、同州沿岸で水揚げされたカニから高い値の自然毒が検出されたと発表し、この地域産のカニを食べないよう勧告した。

発表によると、オレゴン州との州境から南部サンタバーバラ郡にかけての沿岸で捕れたアメリカイチョウガニとイワガニから、ドウモイ酸という自然毒が高い値で検出された。消費すれば深刻な食中毒を引き起こす恐れがあるという。

ドウモイ酸は自然界で一部のケイ藻が生成する毒物で、エルニーニョ現象の影響で海水温が上昇しケイ藻が繁茂し、濃度が高まったとみられる。カニなどの海洋生物は有毒物質を体内に蓄積することがあり、人間が食べると中毒になることがある。洗ったり加熱したりしても毒素は分解されない。

ドウモイ酸は摂取すると30分~24時間でおう吐や下痢、腹痛、頭痛、めまいなどの症状が出て、重症化すると呼吸困難や発作を起こし、昏睡(こんすい)状態に陥って死亡することもある。重症化した患者は、回復しても短期的な記憶機能の障害が残る場合がある。

カニの高濃度のドウモイ酸は、魚介類の定期検査で明らかになった。州の委員会は5日に緊急会合を開き、カニ漁の解禁を遅らせるかどうか検討する。アメリカイチョウガニのレクリエーション漁解禁は7日、商業漁解禁は15日。イワガニは年間を通じて採集できる。

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