妊娠中の16歳少女が両親と法廷対決、「中絶強要しない」と誓わせる 米

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

(CNN) 米テキサス州で妊娠中の16歳の少女が両親に人工妊娠中絶を迫られたとして、脅迫的行為の差し止めを求める訴えを州の裁判所に起こした。両親は18日、娘に中絶を強要しないと法廷で誓約したという。人工妊娠中絶に反対する団体が明らかにした。

訴状によれば、娘は母親から妊娠中絶薬を飲ませると脅されたり、携帯電話や車を取り上げられたり、中絶しない罰として学校に行かせてもらえなかったりしたとされる。さらに、おなかの子どもを産むのは「人生で最大の過ち」だと言われ、父親からも、医療保険の解約を考えるなどと迫られた。なお、両親は離婚しており、少女は母親とともに暮らしている。

少女は妊娠10週目で、子どもを産む意思は固く、交際相手の少年(16)とは結婚するつもりだという。テキサス州では保護者の同意があれば、16歳で結婚できる。少年は18日の審理に出廷し、少女側に着席した。

人工妊娠中絶反対の団体には最初にこの少年の母親から連絡があり、子どもたちが少女の両親から脅されていると相談を受けたという。その後少女からも連絡があったため、同団体が無料で弁護を申し出て、訴えを起こした。

両親側はこの訴えについて、すべて事実無根だと主張。弁護士費用の弁済を求めたが、両親側の請求は退けられた。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「USA」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]