ウクライナ、モスクワにドローン攻撃 戦勝80年軍事パレード控えるなか
(CNN) ウクライナのドローン(無人機)が2夜連続でロシアの首都モスクワを攻撃した。ロシア当局が6日、明らかにした。モスクワでは中国の習近平(シーチンピン)国家主席を含む各国首脳らの出席が見込まれる大規模な軍事パレードの開催準備が進められている。
モスクワのソビャニン市長は、テレグラムで、ウクライナのドローン少なくとも19機が夜間モスクワに接近しているところを撃墜されたと述べた。この前夜には、ロシアの防空網がモスクワ近郊でドローン4機を撃墜している。
ソビャニン氏によると、深刻な被害や死傷者の報告はただちにはなかったが、撃墜されたドローンの残骸が主要幹線道路に落下したという。ロシア航空当局によると、モスクワの四つの空港は予防措置として航空便の運航を停止した。
ロシア国防省は6日、テレグラムで、モスクワに向けて発射されたドローンは、ロシア各地で夜間に迎撃されたウクライナのドローン105機に含まれるものだったと発表した。
今回の攻撃は、習氏が7日から3日間のモスクワ訪問を控える中で行われた。クレムリン(ロシア大統領府)は4日、習氏が9日の対独戦勝80年記念式典に参加する見通しだと発表している。
式典にはブラジルのルラ大統領のほか、ベトナムのトー・ラム共産党書記長、ベラルーシのルカシェンコ大統領などが出席するとみられる。