ボローニャの斜塔、「突然の倒壊」の可能性 市が対策立案

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10月に塔の周辺の立ち入り禁止が命じられた/Michele Lapini/Getty Images

10月に塔の周辺の立ち入り禁止が命じられた/Michele Lapini/Getty Images

ただ、ガリセンダの塔は崩壊寸前の状態にあるわけではないと、広報はCNNに説明した。

立ち入り禁止区域が設置される「ガリセンダの塔」の周辺/Comune di Bologna
立ち入り禁止区域が設置される「ガリセンダの塔」の周辺/Comune di Bologna

「我々は最悪の事態を想定して行動しているが、必ず起きるということではない」と広報は述べ、現状は差し迫った倒壊の危険がある「赤」警報ではなく、「黄」警報の段階にあると説明。「いつ倒壊するかは誰にも分からない。3カ月後かもしれないし、10年、20年先かもしれない」とした。

その上で、「差し迫った倒壊のリスクがあれば全員を避難させる」と強調し、監視装置の測定値が15分ごとに届くので、倒壊の兆候があれば周辺地域から避難できると言い添えた。

12世紀に建造されたガリセンダの塔は、ボローニャで有名な「ツインタワー」の一つで、高さは48メートル。当時のボローニャには地元の有力者が競って建築した高層塔が林立していた。今ではほとんどが残っておらず、残っている建物の多くは上部を取り払って普通の住宅に改装されている。

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