航空機の2段式シート、改良版がお目見え CNN記者が再び体験

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

航空機の2段式シート、改良版を体験

ドイツ・ハンブルク(CNN) 飛行機で他の乗客の真下の席はいかが?

文字にするとそれほど魅力的に感じないかもしれないが、航空機の座席専門のデザイナー、アレハンドロ・ヌニェス・ビセンテ氏(23)は、この2段式の座席こそ、エコノミークラスの未来の姿だと信じている。

ヌニェス・ビセンテ氏のシェーズロング(長椅子型)機内シートのプロトタイプの写真はネット上に出回っているので、目にしたことがあるかもしれない。昨年、CNN Travelの独占取材をきっかけに、このヌニェス・ビセンテ氏のコンセプトは急速に広まった。

ヌニェス・ビセンテ氏の2段式シートのコンセプトは、2021年に大学のプロジェクトとして始まった。21年に航空業界のトップの賞の一つであるクリスタル・キャビン・アワードにノミネートされたのをきっかけに、同コンセプトは一躍脚光を浴びた。ヌニェス・ビセンテ氏は修士課程を中断し、自分のビジョンを実現するために時間、資金、労力をすべて注ぎ込んだ。

時は流れ、今やヌニェス・ビセンテ氏は数多くのスポンサーを抱え、複数のパートナーシップ契約を結び、さらに航空業界の「大物たち」と定期的に会談している。

快適さとキャビンの収容能力

将来、乗客としてこのシートを利用するかもしれない人々は、閉所恐怖症になるのではないかと顔を曇らせ、批判的な人たちは、この座席のデザインはあくまで航空会社が機内により多くの座席を詰め込めるようにするのが目的だと主張する。しかし、ヌニェス・ビセンテ氏によると、彼らは同氏の意図を誤解しているという。

まず、ヌニェス・ビセンテ氏は従来の飛行機の座席を完全になくそうとしているわけではない。同氏が思い描いている航空機のキャビンの姿は、中央にシェーズロング・シートが配置され、その両側に従来の座席が配置されているというものだ。

「Travel」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]