フランス、鉄道利用が可能な短距離フライト禁止 パリ・ボルドー間など

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フランスで、鉄道利用が可能な都市間の国内短距離フライトを禁止する法律が成立した/Stephane Mahe/Reuters

フランスで、鉄道利用が可能な都市間の国内短距離フライトを禁止する法律が成立した/Stephane Mahe/Reuters

パリ(CNN) フランスで23日、鉄道で2時間半以内に到達できる都市間の国内短距離フライトを禁止する法律が成立した。

ボーヌ運輸相は同法を「温室効果ガスの排出削減政策で必須の措置、力強い象徴になる」と評価した。

ただ、同法で中止となるのはパリ・オルリー空港とボルドー、ナント、リヨンを結ぶ3路線のみ。乗り継ぎ便には影響しない。

欧州連合(EU)は禁止の適用にあたり、対象路線の条件として、代替的な高速鉄道が都市間を2時間半以内に結ぶこと、旅行者が目的地で最低8時間過ごせるよう早い時間帯や遅い時間帯に列車が運行されていることを求めた。

一部の人からは、環境委員会が鉄道で4時間以内に到達可能な都市間の飛行禁止案を勧告していたものの、マクロン大統領が提案を後退させたと批判の声が上がっている。また、高速鉄道は既に航空便から旅客を奪っており、今回の禁止は実質的内容を伴わない環境懸念への「リップサービス」との指摘もある。

環境配慮の輸送を求める団体T&Eの推計によると、禁止対象の3路線はフランス本土を出発する便全体の排出量の0.3%、本土の国内便に限っては全体の3%を占めるに過ぎない。

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